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「愛を読むひと」

「愛を読むひと」今年の1本になりそうです。
涙で翌日顔がむくんでしまいました。。。

※以下ネタバレを含みます。

ケイト・ウィンスレットはこの役でアカデミー賞主演女優賞に輝きましたが、大納得の演技です。
少年のナイーブさをデヴィッド・クロスが熱演しています。

36歳で一人身の彼女が15歳の少年と男女の関係になること、アウシュビッツでの罪、自尊心と引き換えの終身刑、あまりにも割りに合わないと思える彼女の振る舞い。
真面目すぎで正直すぎる彼女の行為が、「文盲」という引き金で悲劇へと繋がっていくような気がしました。

「死の選別」は当時国家によって組織的に行われていたこと。
圧倒的な権力を行使して民衆を巻き込む戦時下において、どれほどの人がその行為に疑念を挟み、そこから逃れることができたのか。
そして、法定でハンナはその罪を”個人”として問われている。

その悲劇は、法科学生になって偶然にも裁判を傍聴していたマイケルにも降りかかる。
突然自分の前から姿を消してしまった恋人との思わぬ再会。彼女の犯した罪と愛の記憶、そしてマイケルのみが知る彼女の秘密。
デヴィッド・クロスの溢れる感情の波と苦しみに、心が押し潰されそうになりました。

ハンナのことも、マイケルのことも、割り切れない。
何故、どうして、そう思う。
でもその割り切れなさこそが、本来人々に訪れる運命の歯車なのではないか。

過去の記憶から逃れられず、大人になっても悩みと苦しみの中で生きているマイケル。
何十年の時を経てマイケルがハンナに行ったこと。
マイケルのその問いかけにやっと本来あるべきであった行動を取るハンナ。
文字の読み書きができるようになった彼女は出所日、犠牲者への償いを残して自ら命を絶つ。

マイケルは被害者イラナの元を訪れます。
起きてしまった悲劇は一人の女性の事情や償いで癒されるものではない。
けれどもこのシーンは、バラバラだったハンナとマイケルとイラナの過去と今と未来をつなぐ重要な部分だと感じました。

「愛を読むひと」は、人生の正解や答えを教えてくれる映画ではないです。
運命について、生き方について、問いかけてくる映画です。
アウシュビッツの悲劇については「シンドラーのリスト」よりも、贖罪というテーマについては、「グラントリノ」よりも、心に衝撃を受けました。
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